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認知症介護の取り組み

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Dementia care initiatives 認知症介護の取り組み

認知症介護の取り組み

1.認知症高齢者の日常支援

 私達は自分らしさを大切にし、その方の人生歴・生活歴を教えていただき、その人の価値観、個別性を重視し、認知症を持つ人たちの生活の質を評価する 「DCM」やその方の視点に置き換えて考える「ひもときシート」を活用しながら、利用者本位の支援に心がけています。普段の生活は「いつもの空間」「いつもの仲間」を可能な限り保障して、一人ひとりの生活スタイルを大切に支援させていただきます。

2.認知症高齢者のリハビリテーション

 認知機能を評価して、その方の状態に合わせた訓練内容を検討し実施していきます。

 

①学習療法として読み書き計算。
②注意機能へのアプローチとして構成課題(図形、パズル、迷路、間違い探し

 等)。
③記憶・記銘力へのアプローチとしてフラッシュガード、想起課題、暗記等昔の事

 を話す回想などを実施し長期記憶の賦活、自信の回復を目指す。
④失見当識へのアプローチとして日時場所を考える日誌や日記。重度の場合は屋外

 散歩支援による季節感の認識等。

3.認知症高齢者の在宅支援

 私達は認知症ご利用者の自宅復帰を支援します。認知機能が障害されても現存機能は限りなくあります。その可能性を全人的にチームで理解し明確にして、今ある能力を最大限に発揮した生活を送っていただくことにより心身機能の向上に繋げていきます。同時に家族の介護力を評価して認知症の理解を一緒に深めていき、当施設の在宅サービスを最大限に活用して他の社会資源とも連携しながら自宅復帰に向けて取り組んでいきます。

4.認知症介護実習施設としての役割

 当施設は認知症介護の知識と技術の向上と、地域全体の認知症介護のサービス体制構築を目的とした「認知症介護実践リーダー研修、認知症介護指導者研修」の実習施設としての役割を担っております。認知症介護のあり方について実習生と共に考え、学ぶ機会を設け、認知症介護の質の向上に努めています。